平成19年4月に施行されたがん対策基本法の基本理念にのっとり、厚生労働省は、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、がん診療拠点病院の整備をすすめてきました。
当院は平成19年より地域がん診療連携拠点病院に指定されています。
地域がん診療連携拠点病院の役割
- 専門的ながん医療の提供
- 地域におけるがん診療連携協力
- がん患者さんに対する相談支援及び情報提供
主な指定要件
-
- 放射線治療の充実
- 薬物療法の充実
- 緩和ケアの提供
- 医療従事者等への研修実施
- 相談支援部門(医療相談室)の設置
- がん登録による情報の集約
がん部位別集計資料(2010) がん部位別集計資料(2011) がん部位別集計資料(2012) がん部位別集計資料(2013) がん部位別集計資料(2014) がん部位別集計資料(2015) がん部位別集計資料(2016) がん部位別集計資料(2017) がん部位別集計資料(2018) がん部位別集計資料(2019) がん部位別集計資料(2020) がん部位別集計資料(2021) <リンク>:長崎県がん対策情報システム 全国がん情報サービス
がん治療の実施状況
我が国に多いがん | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
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肺がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
胃がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
肝がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
大腸がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
乳がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
頭部/頸部 | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
||
脳腫瘍 | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
甲状腺がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | × |
胸部 | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
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縦隔腫瘍 | 自院での治療 | × | ○ | ○ | × |
中皮腫 | 自院での治療 | × | ○ | ○ | × |
消化管 | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
||
食道がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
小腸がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
GIST | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
胆道/膵臓 | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
||
胆道がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
膵がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
泌尿器 | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
||
腎がん | 自院での治療 | ○ | × | ○ | × |
尿路がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | × |
膀胱がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | × |
副腎腫瘍 | 自院での治療 | ○ | × | ○ | × |
男性生殖器 | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
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前立腺がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | × |
精巣がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | × |
その他の 男性生殖器がん |
自院での治療 | ○ | ○ | ○ | × |
皮膚/骨と軟部組織 | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
||
悪性骨軟部腫瘍 | 自院での治療 | × | × | ○ | × |
血液・リンパ | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
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血液腫瘍 | 自院での治療 | × | ○ | ○ | × |
その他 | 治療の実施状況 | ||||
手術療法 | 薬物療法 | 放射線療法 | セカンドオピニオン の受け入れ |
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後腹膜・腹膜腫瘍 | 自院での治療 | ○ | × | ○ | × |
性腺外胚細胞腫瘍 | 自院での治療 | × | ○ | ○ | × |
原発不明がん | 自院での治療 | ○ | ○ | ○ | × |
治療と支援
●希少がんについて
「希少(きしょう)がん」とは、『人口10万人あたり6例未満の「まれ」な「がん」、数が少ないがゆえに診療・受療上の課題が他に比べて大きいがん種』の総称です。
200種類近い悪性腫瘍が希少がんに分類されますが、ここでは代表的な希少がんの概要・診断・治療などはリンク先をご参照ください。当院は長崎大学病院と連携をとりながら、治療ケアにあたっています。
詳細はこちら>国立がん研究センター希少がんセンター
●小児がんについて
小児の腫瘍(小児がん)は、成人のがんと異なる性質を持ち、約半分が白血病・リンパ腫などの血液腫瘍、15%が脳腫瘍で、脳腫瘍以外の小児固形がんの多くは身体の深部から発生する「肉腫」(詳細は小児の肉腫をご参照ください)または、それぞれの身体の場所でまだ働きが決まる前の未分化な細胞を起源とする「胎児性腫瘍」に分類されます。当院では長崎大学病院などと連携し、診療にあたっています。
●AYA世代について
AYA世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)のことをいい、15歳から30歳台でがんと診断された患者さんがあてはまります。思春期・若年成人に好発するがんが発症する年代であり、AYA世代に多い特徴的ながんも存在します。AYA世代はライフステージが大きく変化する年代です。当院は、患者さん一人ひとりのニーズに合わせた相談支援を行います。
詳細はこちら>国立がん研究センター
●妊孕性温存療法について
令和3年度より長崎県において小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業が開始され、長崎大学病院が指定医療機関となっています。当院は患者様のご希望にもとづき、長崎大学病院への紹介を行います。
詳細はこちら>長崎県医療政策課
>長崎大学病院がん診療センター
●がんゲノム医療について
がんゲノム医療は、一人ひとりのがんの個性を明らかにし、患者さんにより適した治療薬の情報や今後の治療方針を提供する、次世代のがん治療です。
当院はがんゲノム医療連携病院の指定を受けている長崎大学病院と連携し、紹介を行っています。
詳細はこちら>長崎大学病院ゲノム診療センター
長崎県のがん診療拠点病院
都道府県がん診療連携拠点病院
長崎大学病院
地域がん診療連携拠点病院
佐世保総合医療センター、長崎みなとメディカルセンター、日本赤十字社 長崎原爆病院、長崎医療センター、長崎県島原病院