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当院について

About our hospital

病院情報の公表

DPCデータを用いた病院情報の公表

DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、皆様に情報公開を進めています。この指標によって、当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。

現在公開している病院情報の公表は、令和5年度(令和5年4月1日~令和6年3月31日)中に当院を退院された患者様のデータを集計の対象として作成しています。ただし、DPC対象外の患者様のデータは含まれません。また、10未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。

島原病院 病院指標(令和5年度)

島原病院 医療の質指標(令和5年度)

年齢階級別退院患者数
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 188 58 22 56 159 264 709 1105 894 382

令令和5年度中に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しています。<br>
当院の位置する県南地域は、令和2年国勢調査によると人口減少は5年前比較でマイナス6.9%(全国マイナス0.7%)、65歳以上の高齢化率は37.4%(全国28.6%)と、全国平均を大きく上回り、過疎と高齢化が進んでいる地域です。<br>
当院の年齢別患者数もこれを反映したものとなっており、60歳以上が全体の80.5%を占めており、昨年度(82.2%)と比較すると、1.7%減少しておりました。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
DPCコードDPC名称患者数
平均
在院日数
(自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等674.334.591.4969.61
090010xx010xxx乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし3210.759.990.0069.19
060150xx99xxxx虫垂炎 手術なし249.717.930.0061.67
090010xx99x40x乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし202.053.660.0063.10
060040xx99x50x直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし192.844.250.0073.95
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 67 8.01 8.33 0.00 71.03  
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 52 4.10 2.98 0.00 75.87  
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 38 20.68 18.65 7.89 75.13  
0400801499×002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 23 14.52 15.44 4.35 84.61  
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 21 13.90 13.59 14.29 74.57  
地域がん診療連携拠点病院の呼吸器内科として、特に高い専門性が要求される肺癌の診療に力を入れています。肺癌の診断、様々な薬物療法(免疫チェックポイント阻害薬、分子標的治療薬、細胞障害性抗がん剤、)や放射線療法との組み合わせなどによる治療を行い、治療成績の向上を目指しています。放射線科との連携のみならず、手術が適応となる肺癌患者さんは呼吸器外科をもつ施設と連携して、診療科・診療施設の枠を超えた集学的治療を行っています。病病連携、病診連携により在院日数も短縮でき、地域で安心して治療が受けられています。また、管理栄養士が中心となって、薬物治療で食欲が低下した患者さんの特別メニューを作成し、個別にもきめ細かな対応に努めています。
 肺癌以外にも、肺炎・気管支炎・細気管支炎、間質性肺炎、気胸、中等症以上の新型コロナウイルス感染症など、専門的な検査や治療が必要な患者さんを診療しています。肺炎では、基礎疾患を抱える高齢の患者さんを中心に、重症度別では中等症(重症度1、2)の患者さんが最も多いですが、重症(重症度3)の患者さんも多く、地域の基幹病院として診療にあたっています。重症肺炎の患者さんは平均年齢も高く、誤嚥を繰り返すため遷延化しやすく、医師、看護師のみならず、リハビリ(PT、ST)、管理栄養士などの多職種からなるチームで懸命に治療を行っています。
また、呼吸療法認定士の資格をもつ理学療法士を中心に、COPD、間質性肺炎などの慢性呼吸不全や肺癌術後の患者さんの呼吸リハビリテーションも積極的に行っています。呼吸器疾患患者さんに対しては、専門的知識を有する呼吸器内科医師、薬剤師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、管理栄養士などの多職種で一丸となってチーム医療を行っています。クリティカル・パスを気管支鏡検査、肺癌薬物療法、呼吸リハビリテーションなどで導入し、運用しています。呼吸器疾患に関する各種の学会の施設認定を受け、十分な研修ができる施設になっています。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 59 4.19 4.55 0.00 71.29  
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 35 5.71 5.98 0.00 63.80  
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 31 15.16 15.12 6.45 75.39  
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 23 9.17 8.02 0.00 52.91  
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 19 9.95 9.88 0.00 66.47  
外科における入院疾患は多岐にわたり、結腸癌や乳癌をはじめとする5大癌はもとより日常生活の支障となる鼠径ヘルニアや胆石症などの良性疾患にも対応しています。コロナ禍継続中の本年は検診の延期、受診率の低下も同様でしたが、悪性腫瘍をはじめとする手術を要する疾患は昨年と同様であり、コロナ発生状況に応じて手術数を調整しつつ実施しました。
消化管癌では(食道、胃、大腸)は低侵襲な腹腔鏡手術を定型化し実施するとともに、進行癌治療は手術療法のみではなく化学療法も併用した集学的治療を展開しています。切除後の補助療法としての化学療法のみならず、切除不能を切除可能に変えるべく行う化学療法(転換治療)を実施することも増加しています。進行癌では手術そのものの侵襲が大きいため、過不足のない患者さんに余力の残る根治手術を基本とし、術後の合併症を最小限とする種々の工夫を取り入れています。乳癌では病状と患者さんのご希望により温存/全摘手術が選択され、日々登場する新規薬剤を用いた治療も導入しています。R5年は悪性腫瘍では進行症例が緊急入院する割合が高くなり特に、大腸癌や胃癌では緊急入院加療、準緊急的手術が多くなり必然的に在院日数が延長していました。
乳癌治療に際しては、コロナ禍の本年は検診時期と一致した変動が多く、月間での差がありました。乳がん専門医と常勤の病理医、放射線治療医が完備されているため、乳房温存手術やセンチネルリンパ節生検など機能温存手術も可能です。本院の乳癌をはじめとするがん手術は迅速病理における病理室顕微鏡像を手術室に供覧し、術中にリアルタイムで病変、組織を確認しつつ進行するPathological Navigationを導入しています。常勤病理医によるリアルタイム診断が可能なため、温存手術・縮小手術の頻度は増加しています。
胆石症などの胆道疾患ではその程度に応じて、低侵襲手術である腹腔鏡手術を中心に、状況によっては保存的治療を選択し全身状態の改善後手術を計画することも多くあります。やはり本年度は緊急重症症例が多い傾向にありました。また、鼠径ヘルニアは通常法、鏡視下(腹腔、腹膜外アプローチ)いずれの方法も取り入れており、患者さんの状態に応じた術式を選択しています。虫垂炎は抗生剤でいったん鎮めた後に待期手術を行っています。これによって創の縮小、低侵襲手術および待期期間に悪性腫瘍などの併存を否定する(見つける)ことができるようになりました。
DPCコードDPC名称患者数
平均
在院日数
(自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040040xx99200x肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし713.623.052.8273.73
040110xxxxx0xx間質性肺炎 手術・処置等2 なし4217.6218.579.5274.62
040040xx99040x肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし4210.578.600.0070.43
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし2522.0421.1140.0084.40
040040xx9900xx肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし189.3913.4922.2273.94
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 197 25.32 25.50 69.04 84.05  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 25 19.96 19.34 56.00 72.08  
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 22 35.27 19.55 0.00 69.36  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 17 20.47 4.76 11.76 63.41  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 16 45.75 21.96 0.00 77.00  
整形外科では、四肢外傷、膝痛、股関節痛を中心に診療を行っています。最近は、高齢者の転倒による肩、前腕、大腿骨部の骨折が多く、年間約600件の手術を行っています。
骨折に対して、骨接合術や人工骨頭置換術を行い、また、変形性股関節症や膝関節症に対しては人工関節全置換術を行っています。
他科や近隣の医療機関と協力し、合併症の発生を防ぎ、手術後は早期離床を行い、積極的なリハビリテーションを行っています。
さらに、土日祝日を含めた365日リハに取り組んでおり、発症後早期から集中的に質の高いリハビリを行うことで、入院期間の短縮や速やかな在宅復帰に繋げています。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 12.89 9.88 8.51 79.60  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 31 23.35 19.09 70.97 73.35  
010060×2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 26 18.35 15.57 42.31 74.50  
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 26 18.62 15.70 38.46 71.08  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 10.48 8.38 16.00 66.32  
脳神経外科では、高齢化を反映して、急性期脳梗塞や頭部外傷が多くなっています。
急性期脳梗塞や頭部外傷などに対して、多職種でのチーム医療により効果的な治療を行っています。
入院後は、他院との連携を密にして、スムーズに急性期治療、回復期リハビリなどを行っています。
DPCコードDPC名称患者数
平均
在院日数
(自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし378.038.945.4176.22
060010xx99x40x食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし186.838.870.0064.06
060035xx99x7xx結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり173.414.790.0042.12
060340xx99x0xx胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2 なし117.099.6136.3679.82
060210xx9910xxヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし1112.3613.410.0075.64
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 6.93 8.75 6.67 77.78  
060035xx99x8xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 8あり 17 3.59 4.64 0.00 49.88  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 7.20 8.95 33.33 75.27  
060340xx03x01x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 15 10.47 16.81 0.00 81.87  
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 11 3.55 4.42 0.00 49.91  
令和5年度より消化器内科は三人体制で診療にあたっています。主に内視鏡診断・治療や各種消化器癌診療(内視鏡的治療、化学療法など)を積極的に行っており、他にも炎症性腸疾患や慢性肝疾患などの診療も行っています。
最近の傾向としては、内視鏡的処置を必要とする胆道系疾患が増えてきており、入院の上位を占めています。
消化器癌の中では、今回は大腸癌に対する化学療法が多い結果となっています。胃癌・食道癌・膵癌については、症例数の変動があることおよび外来化学療法への移行していることもあり、入院としてはカウントされる数が少ないようです。
内視鏡的治療(胃ESD、大腸EMRなど)も例年通り実施しておりますが、大腸内視鏡的粘膜切除術(EMR)は包括病棟入院としているため、上記にはカウントされていません。
大腸憩室に伴う出血症例も一定数見られており、内視鏡的止血などの処置を施行する機会が多い印象です。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 80 2.26 2.44 0.00 74.30  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 47 8.26 6.85 0.00 75.43  
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 18 3.72 2.43 0.00 58.56  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 10 8.30 7.75 0.00 73.20  
11013xxx04xxxx 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 5.09  
泌尿器科は、尿路系臓器(腎・尿管・膀胱・尿道・前立腺・陰茎)、内分泌系臓器(精巣・副腎)などを対象とした疾患への治療を行っています。受診者数は男性が多く、排尿機能への影響をもたらす前立腺肥大症、また前立腺癌検診によりPSA(前立腺特異抗原)の高値での受診も多く、精査としてMRIでの画像精査や前立腺生検を1泊入院で多く行っております。女性の受診では悪性腫瘍以外にも尿失禁など排尿障害への治療も行っております。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 40 15.85 17.38 20.00 85.88  
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 24 3.38 3.05 0.00 73.21  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 8.96 9.77 8.33 82.67  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 15 3.87 4.26 0.00 68.00  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13.52  
循環器内科では、高齢化に伴い心不全の入院が増加しています。心不全の再入院を抑制するために、積極的な心臓リハビリテーションや栄養指導をはじめとする心不全教育、退院後の環境調整など、多職種による包括的な介入をこころがけて診療にあたっています。また狭心症などの虚血性心疾患に対する待期的な検査・治療入院も多くを占めています。虚血性心疾患については、再発予防に重点をおき、入院や外来での食生活指導の改善や内服調整などを行い、地域のかかりつけの先生方と連携しております。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 46 5.15 5.96 2.17 1.63  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 4.96 6.37 4.00 3.24  
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 5.62  
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 5.86  
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 3.56  
2014年から小児科診療が再開となり、現在小児科医2人体制で診療にあたっています。
午前中は一般外来、午後からは入院が必要なお子さんや救急患者の対応を主に行っています。
疾患内容としては、喘息や気管支炎など特に乳幼児の呼吸器疾患が多く、最近は新型コロナウイルス感染症やRSウイルス感染症、川崎病などの入院が増えています。
その他にも、重症心身障害者の方の継続診療、てんかん、ネフローゼ症候群、各種アレルギー疾患など、様々な疾患を診療しております。
症例によっては長崎医療センターや長崎大学病院などとも連携しながら治療にあたっています。
今後も島原半島の中核病院として、地域の子どもたちやご家族のためにより良い小児医療を提供していきたいと思います。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 12 9.50 9.62 0.00 75.42  
130040xx99x4xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 4あり 12 17.75 19.16 0.00 68.25  
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 9あり 10 13.60 12.88 0.00 70.10  
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 19.61  
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 7.93  
島原半島で唯一血液内科の標榜がある当院では、種々の造血器疾患の診療を行っています。
特に造血器腫瘍に関しては固形腫瘍同様、その症例数の増加や発症年齢の高齢化が顕著ですが、(主に化学療法をすることでの)治癒や延命が期待できる疾患が多く、エビデンスに基づいた、また様々な背景にあわせ創意工夫しながら、適切で積極的な治療を心がけています。
疾患では悪性リンパ腫が最も多く、外来化学療法も積極的に行っています。
2部屋ある無菌室を利用しながらの急性白血病に対する強力化学療法などを含め、概ね疾患全般の対応は可能ですが、特殊な化学療法・血漿交換療法など設備を要する治療、造血幹細胞移植(自家および同種)の実施に関しては、長崎医療センターや長崎大学病院と連携しています。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 16.46 13.52 15.38 77.85  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 20.60  
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 7.58  
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 9.17  
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 12.91  
患者さんの高齢化に伴い、複数の疾患を併存症として持つ患者さんが増えてきました。総合内科は併存症のコントロールを行いながら、主な疾患の診療がスムーズに行えるよう他科や他の医療機関と連携をとりつつ診療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 10 11 1 8
大腸癌 15 20 36 88 1 8
乳癌 15 24 11 14 1 8
肺癌 10 27 132 48 20 1 8
肝癌 11 1 8

※ 1:UICC TNM分類 2:癌取扱い規約

当院は、長崎県県南地域(島原、雲仙、南島原 3市)の地域がん拠点病院に指定されています。主に5大癌のうち消化器、乳腺を中心とした診療を行っています。早期から末期に至るまで診療ガイドラインに準拠した内科的あるいは外科的治療を適切に実施しています。
胃癌、大腸癌などの消化管癌は、早期には内科的内視鏡治療を行い、進行がんでは外科的切除を様々な形で、症例に応じ、腹腔鏡手術から開腹手術まで幅広く、また肛門温存などの機能温存手術も行っています。近年、腹腔鏡手術は創を小さくするのみならず、その拡大視野効果を利用した、より精密な手術へと変貌し標準的術式となりつつあります。当院は、長崎県県南地域(島原、雲仙、南島原 3市)の地域がん拠点病院に指定され5大癌を中心とした診療を行っています。早期から末期に至るまで診療ガイドラインに準拠した内科的あるいは外科的治療を適切に実施しています。
胃癌、大腸癌などの消化管癌は、早期には内科的内視鏡治療を行い、進行がんでは外科的切除を様々な形で、症例に応じ、腹腔鏡手術から開腹手術まで幅広く、また肛門温存などの機能温存手術も行っています。近年、腹腔鏡手術は創を小さくするのみならず、その拡大視野効果を利用した、より精密な手術へと変貌し標準的術式となりました。従来法である開腹手術も必要な症例には実施しています。
また、コロナ禍の影響で特に大腸癌で進行がんの受診が増加し、切除不能症例や再発症例も少なくありません。これら切除不能・進行症例では薬物療法を併用し切除可能な状態に改善させ遺残病巣を切除する転換治療や、QOL改善のための緩和手術を行い集学的治療により悪化を食い止める治療も行っています。胃、大腸癌では切除不能であっても集学的治療により担癌状態での長期生存症例も少なくありません。
全世界的に増加傾向のある乳癌は、常勤の病理医により正確な癌の質的診断(ホルモン感受性、HER2発現など)を行い治療にあたっています。病理医の存在は手術中にリアルタイムに診断が得られる利点があり、がん診療の質向上に多いに寄与しています。乳癌治療では、薬物・放射線療法を組み合わせ、乳房温存療法も積極的に実施しています。逆に、根治切除不能な症例には、集学的にさまざまな治療を組み合わせ治療にあたっています。そのため、再発してもQOLを維持した生活が可能で担癌生存中の症例が増加しています。近年、保険収載された遺伝子検査やそれを利用した薬物療法も取り入れ、長崎大学の協力の下遺伝カウンセリングにも対応しています。肝癌は、ウイルス疾患克服の背景から従来型のウイルス発がんは減少していますが、メタボリック異常による肝細胞癌や胆管細胞癌は一定の発生があり、手術および分子標的療法を含む薬物療法を実施しています。5大癌の次に位置し、増加傾向にある膵癌、胆管癌に対しても肝胆膵外科専門医により高難度手術も実施しています。
肺癌に対する治療方法は、目をみはるスピードで変化しています。そのため、分子標的治療や免疫療法など新たな治療法の有効性を高めるためには、極めて専門的かつ最新の知識が求められています。しかし、大腸癌と同様に進行した状態での発見が多い状況にあります。当院の呼吸器内科では、がん薬物療法専門医・指導医が在籍し、最近の急速な肺癌薬物療法の進歩に合わせた診療機能の充実並びに治療成績の向上に努めています。また、放射線科との連携のみならず、手術が適応となる肺癌患者さんは呼吸器外科をもつ医療施設と連携して、診療科・診療施設の枠を超えた集学的治療を行っています。病理医の存在は、5大癌に加え、原発不明癌にも有用で体液より採取したいわゆるリキッドバイオプシーによりセルブロック評価により治療の道筋が立つ症例も見られるようになってきました。これら実績をもとに地域事情を鑑みた診療を心がけています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 20 12.75 60.50
中等症 90 15.71 81.00
重症 19 20.68 83.11
超重症
不明 31 20.90 81.58
基本的には外来診療で行う軽症肺炎(重症度0)でも、高齢や合併症のある患者さんを中心に、入院治療となることもあります。中等症(重症度1、2)の患者さんは90名と重症度別では最も多くなっていますが、重症(重症度3)は19名、さらに超重症(重症度4、5)も5名あり、地域の基幹病院として多くの重症の肺炎患者さんが搬送され、治療にあたっています。軽症に比べて中等症以上の肺炎の患者さんは平均年齢も高い傾向にあります。さらに高齢者ほど肺炎も重症化する割合も高いことがわかります。特にこういった重症者には、医師、薬剤師、看護師のみならず、リハビリ、栄養などの多職種からなるチーム医療を懸命に行っています。高齢の患者さんでは体力も低下し、誤嚥を繰り返すため遷延化しやすく、回復にも時間がかかり在院日数も長くなる傾向があります。
脳梗塞の患者数等
発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内18920.6578.0338.86
その他2222.0977.914.27
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 155 22.01 80.04 49.10
その他 12 19.83 78.67 1.80
当院では、脳卒中ホットライン等を活用して脳梗塞超急性期の治療(tPA血栓溶解治療、脳血管内治療)を行っています。
主に発症直後~発症3日以内の急性期脳梗塞患者が大半を占めています。
超急性期脳梗塞に対して迅速な診察や検査などを行い、多職種でのチーム医療により効果的な治療を行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
Kコード名称患者数
平均
術前日数

平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0461骨折観血的手術(大腿) 等1472.1622.2557.8283.37
K0821人工関節置換術(股) 等815.1434.129.8872.17
K0811人工骨頭挿入術(股)782.5821.3656.4184.78
K0462骨折観血的手術(前腕) 等322.9421.539.3865.28
K0463骨折観血的手術(鎖骨) 等202.7522.1015.0066.80
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 143 2.11 23.15 67.83 82.42  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 67 2.57 21.36 61.19 83.85  
K0821 人工関節置換術(股) 等 48 3.56 37.60 4.17 73.23  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 29 2.31 19.69 6.90 56.03  
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 等 24 3.04 22.58 8.33 65.42  
整形外科では、高齢者の転倒による肩、前腕、大腿骨部の骨折が多く、年間約600件の手術を行っています。骨折観血的手術、人工骨頭挿入術、人工関節置換術などが上位となっています。
人工股・膝関節置換術は、成績の安定した手術であり、ほとんどの場合は、長期間にわたって痛みが軽くなり、歩行が楽になります。
高齢者の大腿骨近位部位の骨折は、手術をしない場合には長期間の安静が必要となるため、そのまま寝たきりになってしまうことがあるため、早期に手術を行い、手術後は早期離床を行い、積極的なリハビリテーションを行うことで、患者さんのQOLを高めております。
Kコード名称患者数
平均
術前日数

平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K6335ヘルニア手術(鼠径ヘルニア)480.882.522.0870.98
K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術341.504.530.0061.68
K6113抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)250.444.480.0063.64
K7193結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)215.8121.2923.8178.38
K4763乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの))201.008.250.0069.00
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 52 1.02 3.88 0.00 63.60  
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 41 1.44 4.10 0.00 68.10  
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 33 1.09 2.42 3.03 74.91  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 33 1.03 2.15 0.00 67.67  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 22 3.18 11.50 0.00 73.00  

令和5年度は手術症例約430例であり、例年より少ない数でした。これは5類移行とはいえコロナ感染で地域での陽性症例の増加に伴い受診が減少し、また、受け入れ制限も発生したことが要因です。急性疾患は継続して発生し、また、悪性疾患は検診など周辺医療の混乱の影響もあり本来待機的に実施する状態よりも進行症例として救急搬入されることも多々あり、準緊急的に実施せざるを得ませんでした。予定手術60%、緊急手術40%の割合となりました。手術内容は一般外科(頸部、甲状腺、虫垂、肛門、自然気胸などの肺疾患、ヘルニア)、乳腺外科、消化管外科(食道、胃、大腸)肝胆膵外科など広い範囲をカバーしています。良性疾患では鼠径ヘルニア、胆石症が多く、これらには術後の負担を軽減すべく、腹腔鏡手術を積極的に導入しています。本年はヘルニア嵌頓や胆石嵌頓の救急搬入が例年より多い傾向にありました。表にはあらわれていませんが乳癌も症例は増加傾向にありました。消化管癌では結腸癌が多く、症例によって開腹手術はもとより腹腔鏡手術も導入しており、診療ガイドラインに準じた標準治療を行っています。
各種癌治療を円滑に行うため抗悪性腫瘍治療薬注入用のカテーテル埋め込み(通称;CVポート)も増加しており、がん薬物治療の認定医を有し、癌集学的治療に向けた体制が完備しています。さらに症例数は多くありませんが手術難易度が高いといわれる肝胆膵悪性腫瘍に対しては、県内でも少数しかいない高度技能指導医が所属し、安全な手術を行っています。

Kコード名称患者数
平均
術前日数

平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K8036イ膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの)342.005.680.0073.00
K783-2経尿道的尿管ステント留置術150.934.600.0069.47
K768体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)115.912.099.0966.27
K7981膀胱結石摘出術(経尿道的手術)-----
K8412経尿道的前立腺手術(その他のもの)-----
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 30 0.70 7.00 6.67 80.60  
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 22 1.32 6.82 4.55 77.64  
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴うもの) 22 1.86 4.95 0.00 77.55  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 18 0.44 1.00 0.00 72.11  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 11 0.09 2.36 0.00 66.82  
消化器の内視鏡的処置としては、胆石や膵・胆管腫瘍による胆道感染症や閉塞性黄疸が増加傾向にあるため、胆道系疾患に対する、内視鏡的処置(ステント留置、十二指腸乳頭切開術など)が増えています。
また、大腸がん検診の普及により、大腸内視鏡検査件数が増加し、それに並行してポリープが多数発見されており、年間100例以上の内視鏡的切除をおこなっています。2cm以上の病変も多数発見されており、可能な限り内視鏡での切除を試みるようにしています。その場合の入院は包括ケア病棟で対応としているため、上記にはカウントされず、実際の症例数は反映されておりません。
上記には入っていませんが、早期胃癌に対する内視鏡的治療として内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や進行大腸癌に対するステント留置も行っております。
消化管出血のなかでは、吐血症例は減ってきておりますが、下部消化管出血症例は一定数見られ、特に憩室に伴う出血に対して止血処置を行う事が多くなっております。
Kコード名称患者数
平均
術前日数

平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K688内視鏡的胆道ステント留置術292.626.8310.3475.62
K6871内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)140.797.367.1475.21
K654内視鏡的消化管止血術-----
K6113抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)-----
K735-4下部消化管ステント留置術-----
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 48 1.48 7.31 0.00 76.19  
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 19 1.89 1.11 0.00 59.26  
K8412 経尿道的前立腺手術(その他のもの) 10 1.60 5.70 0.00 73.20  
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)  
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術  
手術症例数としては尿路上皮癌の内、膀胱に発生する膀胱悪性腫瘍(一般に膀胱癌)に対して行われるTUR-Btという手術件数が最多となっています。この手術方法は膀胱癌の内、浸潤が浅いものに対しては尿道から内視鏡を挿入して、生理食塩水を流しながら腫瘍を切除する方法です。膀胱癌は再発率が高く、自ずと手術件数が多くなります。当院では体外衝撃波での尿路結石の治療も積極的に行っており、初回は入院していただきますが、2回目以降は外来で施行することも可能です。男性に特有の前立腺疾患の内、前立腺肥大症での排尿障害に対しては、内視鏡的に肥大した前立腺組織を切除して排尿状況を改善する手術も行っております。また泌尿器科腹腔鏡技術認定医による腹腔鏡手術も行っております。
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術392.0312.2112.8279.33
K1692頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの)-----
K164-5内視鏡下脳内血腫除去術-----
K1642頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(硬膜下のもの)-----
K178-4経皮的脳血栓回収術-----
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 36 0.25 11.33 8.33 80.00  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)  
K145 穿頭脳室ドレナージ術  
K178-4 経皮的脳血栓回収術  
K1801 頭蓋骨形成手術(頭蓋骨のみのもの)  
近年の高齢化や抗血栓薬内服患者の増加などにより、慢性硬膜下血腫や脳内出血の手術が多くなってきています。
脳内出血に対し、開頭術や低侵襲な治療を行うべく、内視鏡手術も行っています。
また、脳卒中診療が行える施設が島原半島では当院となるため、脳梗塞に対する血栓回収術やくも膜下出血に対するクリッピング術などを行っています。
Kコード名称患者数平均
術前日数

平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K5972ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合)134.158.8515.3878.38
K5493経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの)112.452.730.0076.18
K597-2ペースメーカー交換術101.007.7010.0083.5
K5463経皮的冠動脈形成術(その他のもの)-----
K688内視鏡的胆道ステント留置術-----
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 13 1.38 2.08 0.00 70.00  
K597-2 ペースメーカー交換術 12 1.00 5.42 8.33 85.75  
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 12 1.50 8.00 8.33 79.58  
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他のもの)  
K331 鼻腔粘膜焼灼術  
循環器内科では、冠動脈疾患に対する予定手術やペースメーカー手術などが多く占めます。現在当院では緊急カテーテル検査や治療には対応しておらず、緊急処置が必要な患者さんは近隣の病院に搬送しております。不整脈にカテーテル治療(アブレーション)は当院では行っておりません。冠動脈疾患に関しては当院では治療困難な重症例や冠動脈バイパス術が必要な患者さんは、他院とも連携して手術方針を相談し、治療を行っていただいております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 11 0.29
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.29
異なる
治療後に生じた感染に関連する敗血症は0.29%と低率であり、何れも抗菌薬と創傷管理を適切に行うことで対応することができました。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
579 473 81.69

手術中や手術後は安静にしていたことにより、足の静脈の血流が悪くなり血が固まりやすい状態となります。このため足の静脈に血栓ができやすくなり、その結果として、肺血栓塞栓症が起こりやすくなります。<br>
当院では、足の血流をよくするため手術中から弾性ハイソックス着用や足のマッサージ器を使用しています。

血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1289 1086 84.25
血液培養は偽陽性による過剰治療や感度を担保する目的で基本的に2セット採取するように抗菌薬適正使用チームより周知しております。病態によっては血液培養陰性化を確認する必要があり、その際は1セット採取する場合もあります。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
481 429 89.19
多職種で構成される抗菌薬適正使用チームにより毎週のサーベイランスや広域抗菌薬使用届けを通して広域抗菌薬の濫用を防止するように努めている。広域抗菌薬使用時は適切に狭域抗菌薬に切りかえるタイミングを図る必要があり、そのための培養検査の提出が必要となる。

過去の病院情報の公表